1年で最も過ごしやすく爽やかな皐月、うりずんの季節・・・のはずなのに、
気の早い沖縄は梅雨入り宣言。
湿気でまとわりつくシャツがうっとおしい・・・
しばし熱気で頭がぼーっとなる。
ぼーっとした頭のまま、先週まで居た国へ想いを馳せる。
行き先は人生2度目のヨーロッパ、そして今回はパッケージツアーじゃない
パリ市主催の日本文化発信イベント
”Le Jardin Japonais ”への参加がメインの目的。
このご縁は沖縄を代表するデザイナーの1人:
MADONNAの山内光子先生が、たまたまお店に居合わせた母をイベント参加に誘ったのがキッカケだった。
母からの喜びの電話に驚いた私が、事の成り行きを山内先生に確かめに行くと、
今年はパリ市主催で日本の伝統文化、工芸、ファッションなどを紹介するイベントが、約1ヶ月に渡り開催されることになり、
山内先生も沖縄を代表するデザイナーとして招聘されたとのお話。
どうやら先生は、数年前にフランスで開催したイベントで素人モデルによるファッションショーを開催したらしく、
プロモデルのショーとは異なる盛り上がりに手応えを感じ、母を素人モデルの1人として誘ってくれたという経緯だった。
何となく話が飲み込めてからの展開は早かった、日本や沖縄の文化を海外で発信するイベントに参加出来る!
しかもスタッフとして参加するので渡航費も格安・・・結果、母だけじゃなく、妹、私、そして私の姑・・・と一家総出でパリへ行くことになったのだ。
(ご一緒したのはプロのモデルや琉球舞踊の方々も含め、確か約30名程の大所帯でございました。)
パリ(途中ロンドンへ2日)合計10日間のヨーロッパの旅は珍道中そのもので、アクシデントだらけの日々だったが、
沖縄の伝統文化である”紅型”をフランスで披露する素晴らしいショーに参加出来たことは勿論、
これまで出会うことのなかった分野で活躍する人達と出会い繋がりが出来たことなど、
全てが大きな財産になった。
もう、これには、ひたすら感謝しかない。
それにしても
つくづく人生って何が起こるかわからない。
タイミングがきた時に、その波に乗れるかどうか。
「ちゃんとご先祖様を供養しているからこその幸運だと思うのよ。」
そんな確信めいた母の言葉が、目眩を憶えるほど心に響いた五月雨の回顧録・・・。
@9日間同じ部屋で過ごした母と義母の逞しい背中。
@最終日慌てて観に行ったエッフェル塔。東京タワーに見えなくもない。